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e-cancer:がん全般 青年および若年成人でがん症例が増加

09 Dec 2020

Penn State College of Medicineの研究者らによると、青年および若年成人のがん症例は過去40年間で30%増加しており、腎臓がんが最も高い割合で増加している。

研究者らは、この年齢層の増加傾向に対処するために、スクリーニング、診断、および治療に関するさらなる研究が必要であると述べた。

放射線腫瘍学および公衆衛生科学の助教授であるNicholas Zaorsky博士は、がんがこの年齢層の疾患関連死のおもな原因であり、症例数の増加が懸念されていると述べた。

「青年と若年成人は確かながん集団である」と、Zaorsky氏は述べた。

「しかし、調査研究では、青年と若年成人は小児または成人患者と一緒にグループ化されることがよくある。

症例の増加に対処するための治療指針を作成するために、このグループがどのように区別されるかを研究することが重要である」

研究者らは、40年以上にわたって、米国の15~39歳までの50万人近くのがん患者のデータ(性別、診断時の年齢、がんの種類を含む)を分析した。

データは、National Cancer Institute’s Surveillance, Epidemiology and End Results Programによって収集された。

研究チームの目標は、1973~2015年までの青年および若年成人のがん症例数を決定することだった。結果は本日(12月1日)JAMA Network Open誌に発表された。

研究期間中に、研究者らは、がんの診断が青年および若年成人10万人あたり57人から74人に増加したことを発見した。

男性で最も一般的なタイプは、精巣、黒色腫、および非ホジキンリンパ腫だった。

女性で最も一般的なタイプは、乳がん、甲状腺がん、頸部がん、子宮がんだった。 Penn State Cancer Instituteの研究者であるZaorsky氏は、この年齢層では腎臓、甲状腺、消化管がんの発生率が増加していると述べた。

「他の研究では、これらのタイプがこの年齢層の間で増加していることを示した」と、Zaorskyは述べた。

「われわれのデータは、臨床医が青年および若年成人の患者のこれらのがんに注意を払うべきであるという事実を裏付けている」

Zaorsky氏によれば、腎臓、甲状腺、消化管、およびその他の種類のがんが青年および若年成人で増加している理由を特定するには、さらなる研究が必要である。

Zaorsky氏は、研究期間中の環境、食事およびスクリーニングの変化が発生率の増加に寄与した可能性があると述べた。

「これらのがんはすべて独特の危険因子を持っている」とZaorskyは述べた。 「この年齢層で蔓延し、増加しているがんの種類についての理解が深まった今、この集団を特に対象とした予防、スクリーニング、診断、および治療プロトコルを開発する必要がある」

https://ecancer.org/en/news/19197-cancer-cases-are-rising-in-adolescents-and-young-adults
(2020年12月1日公開)

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