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e-cancer:胃・大腸 上部消化管がんを新たな視点で見る

22 Jan 2021

東京医科歯科大学(TMDU)の研究者らは、異なる波長の光を混合することで粘膜の変化をより適切に描写するLinked Color Imagingによって上部消化管腫瘍性病変を検出するための内視鏡検査手順について説明している。

この研究は、Annals ofInternal Medicine誌に掲載された。
最近、消化管がんに関する進行中の研究において、いくつかの面で重要な進展があった。

現在、日本の研究者らはこれまでとは全く異なる検査機器の開発を報告している:新たな画像強調内視鏡 Linked Color Imaging(LCI)は、特定の波長の光を組み合わせて腫瘍性病変を示す微妙な色の変化を強める照明下で上部消化管粘膜を観察することにより、がんの検出を改善する新しい内視鏡技術である。

上部消化管(GI)内視鏡検査は、咽頭、食道、および胃の腫瘍性病変または新生物を検出するために日常的に実施されるが、従来は白色光イメージング(WLI)下で行われる。

LCIテクノロジーは、富士フイルム株式会社が開発した革新的なLASEREOシステムを使用して、白色光と狭帯域短波長光のバランスを特定の比率で調整し、赤と白の色相のコントラストを深めて強調し、粘膜変化の微妙な差異を強調する。

先行研究では上部消化管腫瘍の組織学的診断におけるLCIの役割が説明されていたが、研究チームは、新生物検出における有効性を評価するための大規模で広範な比較研究の必要性を感じていた。

「我々の研究は、高リスク集団を代表するものとして、消化管がんの既往または現在消化管がんを有する患者1,502人を対象に、全国19の施設で実施された」と筆頭著者の小野尚子博士は説明する。

「患者は、WLI群とLCI群の両群で上部消化管内視鏡検査を受け、最初に実行された検査手順に従ってグループ化された。巧妙に、我々の研究デザインは診断の正確さを保証した。各検査手順が他方のバックアップとクロスチェックとして機能しただけでなく、さらに組織病理学的確認へと続いた」

共同筆頭著者である川田研郎博士が研究結果を説明する。「LCIでは患者の8%で病変が検出されたが、WLIでは検出率はわずか4.8%であった。逆に、WLIでは3.5%の患者で病変の見落としがあったが、LCIではわずか0.67%であった。これは明確な結果である。LCIは、1.67倍の頻度で新生物を検出したため、上部GIT新生物に関連する粘膜変化の識別において、従来の内視鏡スクリーニングよりも優れているといえる」

責任著者でもある加藤元嗣教授が、本研究の意義を説明する。「大腸腫瘍の検出におけるLCIの有効性を示す先行研究と組み合わせると、我々の発見は、内視鏡的にアクセス可能な消化管全体の監視におけるこの検査手順の幅広い採用の強力なエビデンスとなる。しかし、平均的集団の上部消化管スクリーニングのために一般の内視鏡医においてもその有効性を確認するためには、さらなる研究が必要である」

https://ecancer.org/en/news/19373-viewing-upper-gastrointestinal-cancers-in-a-new-light

(2021年1月6日公開)

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