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MNT:パーキンソン病:脳深部刺激療法によってパーキンソン病の進行を遅らせる

04 Jul 2018

パーキンソン病には治療法がなく、使用可能な薬も症状を和らげるだけである。しかしながら、新研究では、脳深部刺激療法が振戦の進行を遅らす可能性を示唆している。

パーキンソン病は米国で推定50万人に影響を及ぼしている神経変性疾患である。

パーキンソン病は主に高齢者に影響を及ぼすので、罹患者数は人口の平均年齢に従って増える可能性がある。

パーキンソン病は黒質と呼ばれる脳の一部におけるニューロンの喪失によって起こる。

この部位での細胞の喪失はドーパミン値の低下とさまざまな症状に繋がる。

振戦を治療する

パーキンソン病の最も一般的な症状の一つは振戦であり、しばしば手から症状が出始め、疾患が進むにつれて悪化する傾向がある。

脳深部刺激療法のように、幾つかの薬剤によって振戦は抑えられる。電極のついたワイヤーが脳に挿入され、胸か腹部の皮下に埋め込まれたペースメーカーに似た装置に接続している。

脳深部刺激療法は脳へ振戦を抑制する高周波刺激を送る。誰にでも効くわけではなく、治癒もしない。しかし、ある患者には人生で新しい時間を提供する。

2006年に、脳深部刺激療法の新試験で早期パーキンソン病患者グループを募集した。これは議論を引き起こした。なぜなら、その当時、症状がこれ以上薬剤療法に反応しなかった場合のみ使用されていたので、脳深部刺激療法は最終手段であった。

試験は、米国のVanderbilt University Medical Centerで実施された。その知見がNeurology誌に先日掲載された。結果は、早期パーキンソン病における医学的アプローチを変える可能性がある。

脳深部刺激療法は進行を遅らせるか?

参加者らは、2つのグループのうちのどちらかに割り当てられた。一つは、脳深部刺激療法+薬物療法を受け、他のグループは薬物療法のみ受けた。

研究者らは、薬物療法のみのグループが、脳深部刺激療法+薬物療法のグループと比較して、2年間で新しい静止時振戦を発症する可能性が7倍も高かった。

同様に、薬物療法グループの86%が最初は罹患していなかった手足に振戦を発症した。しかし、脳深部刺激療法では46%のみであった。そして、1名の患者は振戦が全く止まった。

「振戦の進行に関する結果は本当に特別であった。それは、早期パーキンソン病に適用された脳深部刺激療法が振戦の進行を遅らせる可能性があることを示唆しており、そのことはパーキンソン病のいずれの要素の進行を遅らせることを証明した治療はないので注目に値する」
上席研究著者David Charles氏

これらのポジティブな結果を受けて、FDAはさらに大きなPhase III試験を承認した。彼らは早期パーキンソン病患者280名を登録することを望んでいる。

Charles氏はパーキンソン病の将来について興奮している。しかし、注意が必要であると説明する。

「パーキンソン病のための脳深部刺激療法の分野はより早期の治療へと向かっている。それゆえ、患者の安全を保証し、パーキンソン病のコミュニティに治療を指導するための最も可能性のある医学的エビデンスを提供するための極めて重要な試験を実施しなければならない」と彼は述べる。

https://www.medicalnewstoday.com/articles/322320.php

(2018年6月30日公開)

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