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ecancer:婦人科:新しいエピジェネティクス子宮頸がん検査は検出率100%

25 Dec 2018

ロンドン大学クイーンメアリー校が主導する研究によると、15,744例の女性を対象とした無作為臨床スクリーニング試験において、新しい子宮頸がん検査方法がすべてのがんを検出した。現行の細胞診(PAP検査)およびヒトパピローマウイルス(HPV)検査よりも安価でかつそれらを上回る結果を示した。

International Journal of Cancer に発表された今回の研究では、「エピジェネティクスに基づいた」新たな子宮頸がん検査方法を細胞診およびHPV検査と比較した。カナダの25~65歳の女性を対象とした大規模調査で、子宮頸がんの発症を最長5年前からどの程度検出できるかを検証した。

DNAの遺伝子情報を調べてHPVの兆候を示すパターンをみつけるのに対して、新検査方法はDNA上に現れる「エピジェネティック・プロファイル」を形成する自然発生型化学マーカーを指標とする。

主任研究員であるロンドン大学クイーンメアリー校のAttila Lorincz教授は、1988年に世界初のHPV検査の開発に携わった一人でもある。教授は次のように述べる。「これは非常に大きな進展である。われわれが驚いたのは、新検査の子宮頸がんを検出する精度に対してだけではない。主要な固形がんの発生において、エピジェネティクスが果たす重要な役割を、患者の臨床データを使って初めて証明した。エピジェネティクスの変化にこそ、この子宮頸がん検査は反応するのであり、それが検査がこれほどまでに機能する理由である」

「多くの研究者や臨床医が言うこととは異なり、DNA変異ではなくエピジェネティクスこそが子宮頸部、肛門、口腔咽頭、結腸、前立腺を含むあらゆる種類の初期がんを動かしている」

子宮頸がん予防検診は、細胞採取、染色、顕微鏡検査を伴う細胞診にて行われるのが一般的である。

残念なことに、細胞診で検出できる子宮前がん状態は約50%に限られる。

より正確な子宮頸部検診方法では、子宮頸がんの間接原因ではあるが主因であるHPVのDNAの有無を検査する。

HPVに感染している女性はイギリスに約1,000万人いると推定される。

しかし、HPV検査は対象女性が発がん性HPVに感染しているか否かのみを同定するため、低く留まる実際のがんリスクは特定されない。

これにより、検査が陽性であっても最終的にはウイルスが消失し、病気を発症しないHPV感染女性の大多数に不必要な心配を与えることとなっている。

今回の新しい検査方法は細胞診およびHPV検査よりも著しく優れていた。

新検査方法は、治験中、女性15,744例のうち浸潤性子宮頸がんを発症した8例の100%を検出した。

対照的に、細胞診は上記のがんの25%のみ検出し、HPV検査は同50%だった。

同研究では、この大規模研究から代表的に抽出されたHPV陽性女性257例の小集団をさらに詳しく調べた。

この女性群における前がん病変に対し、新検査方法は93%を検出、比べて細胞診とHPV検査の併用では86%、細胞診のみでは61%を検出した。

Lorincz教授は以下のようにつけ加えた。「これは全世界で数十億人に達するHPV感染女性および男性への対応において実に大きな進歩であり、検診に大変革をもたらす。新検査は検出が非常に難しいとされる子宮頸がんの一種である腺がんを含めて、がんを100%検出したことを受けて、われわれはこれほどまでに新検査が数年前から早期子宮頸がんを予測し検出できることに驚いた。新検査は現在イギリスで提供されているどの検査よりも良いが、確立するまでに少なくとも5年はかかるだろう」

論文の筆者たちは、この検査を病院で使うことによって、最初から高悪性度のがんを検出できるため、医師による診察や検診予約の数を減らせるという。

さらに彼らは、新検査が完全実施されれば、細胞診よりも安価になるという。

今回の研究はCanadian Institutes for Health ResearchとCancer Research UKから資金提供を受けた。

https://ecancer.org/news/15219-new-epigenetic-cervical-cancer-test-has-100-per-cent-detection-rate.php

(2018年12月17日公開)

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